Wednesday, December 30, 2015

10 Best Movies Of 2015 + more

カレーと併せて毎年の備忘録ついでの映画の至極個人的ベスト10本。今年はなんとか
120本ちょっと。結構順調だなー、と思ってたら11月、12月でそんなに観たいのがない
+転職のゲッソリ(してない)でペースダウン。

マッドマックス 怒りのデス・ロード


シェフ 三ツ星フードトラック始めました

Mommy

アントマン

ナイトクローラー

ワイルド・スピード SKY MISSION

アメリカン・ドリーマー 理想の代償


はじまりのうた


ジョン・ウィック

クリード チャンプを継ぐ男


の10本。去年の「百円の恋」に続き駆け込み入った「クリード」のおかげで、残念ながら漏れたのはまたしても今年唯一のコメディ「おバカンス家族」でした。



今年ほど1位を決めることが楽な年もなかった「マッドマックス」、これ以外の
選択肢は見つからず。別に捻る必要もなし。

去年のベスト1〜2に近い形で「シェフ」が次点。
・出てくる飯が全部美味そう
・かかる曲が全部最高
この2点がツボとしての決定打なんだけど、内容に対してあんなに世の中うまくいかないってのも
ごもっとも。なんだけど、監督 / 主演のジョン/ファブローの自伝的な感じで捉えるとあまりにもグッとくる。
ラストの和解はファブロー自身の理想なんだろうな…と勘ぐらせる。

「Mommy」はドラン的実験にドはまりして”Wonderwall”であやうくガッツポーズしそうになるくらいだったので。
映画としても素晴らしかったし、何より3人の演者がとても良い。我らがポール・ラッドを一躍スターダムに
のし上げ(本国だととっくからなんだろうけど)、マーベル史上最高傑作だと思う「アントマン」、
本国にだいぶ遅れて公開になった「ナイトクローラー」はジェイクの「あー、いるいる」っていう共感と
その事実の怖さ。ギョロ目の面目躍如。「ワイスピ7」は笑って、滾って、泣く。2度目も然り。

長編デビューから僅か4年で過去作は「マージン・コール」「オール・イズ・ロスト」たったの2本。その2本共に
面白かったJ.C.チャンダーの3本目が、とても3本目とは思えぬ渋さ。80年代NYの成り上がりの背景がこの上なく
渋い感じで堪能できる。カーチェイスまで渋い。各界絶賛の「はじまりのうた」はいつまでたってもピンとこない
キーラにはじめてピンときたことが収穫。好きな方は監督ジョン・カーニーの前作「ONCE」も是非。同じくらい
素晴らしい。因みに、この後アダム・レヴィーンとヘイリー・スタインフェルドは「ピッチ・パーフェクト2」で
再度(擬似?)共演。設定と全てが最高で、それに十分にキアヌが応える「ジョン・ウィック」、
駆け込みランク入りの「クリード」で10本。

例年通りあれも良かった、これも良かったなので次点の10本も。
「ジュラシック・ワールド」
「Fox Catcher」
「クーデター」
「フレンチアルプスで起きたこと」
「激戦 ハート・オブ・ファイト」
「ベテラン」
「きみはいい子」
「ハッピーエンドが書けるまで」
「The Visit」
「ピッチ・パーフェクト 2」

ノーチェックだった「クーデター」と「ベテラン」が大当たりだったのと、
1がハードル上げすぎてそこまででもなかった「ピッチ・パーフェクト 2」が
予算と共にクオリティが上がりまくっていたこと、リリー・コリンズ効果で
「ハッピーエンド〜」が劇場で観れたこと、辺りが大きな収穫。

DVDスルーは時間がないので割愛。

10 Best Curry Of 2015 + more

今年もやめるやめる詐欺として立派に選んでみました年間カレーベスト2015。
例によって新規訪問店のみ。これまでのやめるやめる詐欺は以下

去年と変わらず初めて行った店が50件台で、結局リピートの方が数多い。のと、仕事が変わった関係で出先で
ランチを食うことが減りそうなので、例年通り今年もやめるやめる言っておきます。取り敢えず以下10件がそれです。

TEL:03-3739-0007
東京都大田区蒲田5-12-12 アーヴェストホテル 蒲田東口 1F
営業時間:6:00~14:30
定休日:無休
TEL:0425-73-1788
東京都国分寺市富士本1-22-3 国分寺ヴィレッジ富士本 102
営業時間:11:30~14:30 / 17:30~21:30(火曜のみ)
定休日:不定休
TEL:03-6659-3739
東京都墨田区江東橋3-6-9 1F
営業時間:19:00頃~翌朝4:00頃
定休日:日曜日
TEL:03-6284-1711
東京都墨田区錦糸2-6-11
営業時間:11:00~15:00(L.O.14:30) / Dinner・17:00~22:00(L.O.21:30)
定休日:火曜
TEL:03-3545-5108 
東京都中央区築地4-10-7 夕月ビル 2F
営業時間:(月〜金)10:00~15:00 /(土・日・祝)8:00〜15:00
定休日:不定休
TEL:03-5875-9644
東京都江東区三好3-11-8 三好3丁目ビル 1F
営業時間:11:00~14:30 / 17:30~22:30(L.O.22:00)
定休日:無休
TEL:046-205-2508
神奈川県大和市林間2-22-19
営業時間:11:30~14:00 / 18:00~21:00(火〜木)11:30~14:00 / 18:00~22:30(金・土)11:30~14:00(日)
定休日:月曜・祝日
TEL:080-4086-8631
東京都新宿区百人町2-10-8 新大久保イニシャルビルANNEX 1F
営業時間:12:00~23:00
定休日:無休
TEL:03-6912-1867
東京都豊島区巣鴨1-36-6
営業時間:11:00~15:00(14:30LO)/ 17:00~23:00(LO)
定休日:第1・第3火曜日
TEL:03-3336-6566
東京都杉並区高円寺北3-22-8 大一市場 1F
営業時間:17:00~翌2:00(月〜金)14:00~翌2:00(土・日)
定休日:無休


今年もざっくり降順に近い順不同。

・ファンに惜しまれつつも諸事情で間借りスタイルの「ディラーニさんのスリランカカレー」が閉店して早2年。なんと蒲田で、ホテルのビュッフェで、監修という形で戻ってきたディラーニ母さんの絶品スリランカ・ビュッフェ「アーユルヴェーダキッチン・ディデアン」。スマートなホテルのビュッフェなので随分スタイリッシュになったけど、クオリティは変わらず。

・国立の「何もない方」を出て国分寺方面に坂を登ったところにポツンとあるカフェ「MOROGORO」さんの定休日?の火曜のみ店が開く「ダバ☆クニタチ」。少し創作の入った、なかなかお目にかかれない南インド料理がミールスに。予約が必要なことも多そうだし、週一だしハードル高め。

・最近じゃ各メディアまであの4〜5席しかないカウンターに突撃しはじめた「アジア・カレーハウス」。昨年のその衝撃から今度は目と鼻の先に同じバングラデシュの別地方のカレーをほぼ同じスタイル(メニューなし/定食状態で1000円ちょい)で出す「クシ」が出現。同じく錦糸町の少しガラのいいサイドである北口にはレジェンド、ヴェヌゴパールさん待望の個人店(「Spice Cafe」との関係性や出身店などは各自gしてください)も出来て、錦糸町、間違いなく東京のカレー極地。

・元店舗から移転直前に偶然行ったら、かの「M’s Curry」のポークみたいなカレーが出てきてエモにされた「東印度カレー商会」。わかる人にはわかる、あの角煮がかなり近い感じで入ってます。カレー自体も比較的近いと思う。

・「ブルーボトル」入ったことないですが、「ニルワナム」→「アムダスラビー」(↑のヴェヌゴパールさんも経由してます)を経由したシェフがオープンさせた「ナンディニ」のためなら、仮に徒歩10分オーバーでも行きます。「さすがニルワナム経由だけあって、あら、いいお値段」と思いつつミールス(要予約)を頼んだら、全然値段以上のブツが出てきて、苦しいながらも孤軍奮闘したほろ苦い思い出も。最近はお通し的にお子様セットみたいなカップに入った味噌スープがサービスされるようです。

・そのほか、中央林間駅から更に徒歩で15〜20分という僻地 OF 僻地で関西方面の某店が火をつけたことでもお馴染みのスリランカプレートが食える「Cinnamon Garden」や、錦糸町と一、二を争うdopeスポットにして、カレースポット、大久保。「ソルティカージャガル」や「ソルマリ」、割りと古参の「モモ」など新旧美味いカレーを食わせる店がワラワラとありますが、中でも超ミニマルなビジュアルの絶品ビリヤニを食わせる「Nasco Food Court」が最高。マトンもいいけど、骨付きのモモのデカいのが米の中で息を潜めてるチキン・ビリヤニがすごい。一昨年?の帰国ショックが尾をひいていたら、池袋から巣鴨に河岸をうつして再来日していたプルジャ母さんの「プルジャーダイニング」、高円寺のワインバルでストゥブで炊いたビリヤニや、ポークビンダルー辺りの旬なインド料理が食える「くじら」という10軒。

次点で、ようやく行けた成増の「サプナ」や、週替りで各地方のミールスやプレートを食わせてくれる「Kalpasi」、
絶品ユッケでお馴染み「Cosotto」の横にオープンし、味もさることながら素晴らしいビジュアルのプレートが食える「Indian Canteen AMI」辺りが印象的でした。

ついでに、書こう書こうと思いつつ書けていないものの、秋口に出張で行った茨城のカレー屋が全て素晴らしく、それについては16年のうちのどこかで書くかもしれません。










Tuesday, December 30, 2014

10 Best Curry Of 2014 + more


昨年は奇跡の2回ポストを実現しましたが、今年は例年通り1回に戻りまして。今年で5年目となる年間カレーベストも(昨年一昨年その前更にその前) ここ1〜2年新規の店舗も少なくなったし、やめるやめる詐欺気味でしたが、案の定、今年は例年より20件くらい少ない50件台。たぶん、来年からは新規の店舗に限らないでやるかやめるか。そんなこんなで、取り敢えず以下10件がそれです。

印度料理シタール
TEL:043-271-0581
千葉県千葉市花見川区検見川町1-106-16
営業時間:11:30~15:00 / 15:00~22:00(L.O.21:00)定休日:無休
アジアカレーハウス
TEL:080-4963-3344
東京都墨田区江東橋3-9-24
営業時間:20:00~4:00 定休日:無休?
Spice BAR 猫六
TEL:03-6657-2286
東京都墨田区東向島2-14-2
営業時間:(火~土曜)18:00~25:00(L.O.24:00) / (日曜)11:30~15:00
定休日:月曜日
サイーファ ケバブ アンド ビリヤニ
TEL:03-3497-8104
東京都港区六本木4-11-8 フランセビル 1F
営業時間:11:30~23:0021:00 (L.O.22:30) 定休日:無休
カレーハウス 横浜ボンベイ
TEL:045-864-1133
神奈川県横浜市戸塚区戸塚町120 斉藤ビル 2F
営業時間:12:00~15:00 / 17:00~22:00(日曜のみ21:00) 定休日:月曜日
Madras Meals
TEL:044-750-0438
神奈川県川崎市中原区上丸子八幡町816 山本ビル1F
営業時間:11:30~14:30(L.O) / 17:30~22:00(L.O. 21:30) 定休日:火曜
大岩食堂
TEL:03-6913-6641
東京都杉並区西荻南3-24-1
営業時間:11:00~14:30(L.O) / 18:00~22:00(L.O) 定休日:月曜
カレーノトリコ
TEL:非公開
東京都千代田区神田須田町2-15-1
営業時間:11:00~14:00 / 18:00~21:00 定休日:日曜祝日+土曜夜
馬場南海
TEL:03-3362-1765
東京都新宿区下落合1-3-19 吉野荘 1F
営業時間:11:00~21:00 定休日:不定休
cafe room basis A
TEL:03-6407-9028
東京都渋谷区西原1-7-8 ツインパレスK・I 1F
営業時間:12:00-21:00(L.O.19:00) 定休日:不定休

去年のベストが全ていわゆる"インド料理屋"だったのが、今年はそれ以前同様、結構バラバラな感じに戻りました。理由としてはまた後に書きますが、美味しい/美味しそうなインド料理屋の乱立じゃないかと思います。上の10件は例年通り降順に近い順不同。

・カレーを"意識的に"食べ始めて10年前後経つと思うのですが、その最初期から存在は知っていたものの、実は今年初訪だった「印度料理シタール」。カレー好きに言わせれば何を今更、という感じで、地元の人に言わせれば、カレーはここが基準になっているだとか、その歴史の長さや地元密着な姿勢も有名です。駅からは近いとはいえ、遠方から何かのついでに行くような場所でもないと思うのですが、昼も夜も常に行列。その行列用のゲストハウスまである心遣い。で、自分がこれまで来訪していなかったのは、単純に場所とタイミング故の部分も大きいけど、このお店、基本的には北インド料理がメイン。北インドのカレーを食べないワケではないけど、好みとしては南より、またはカレーライスよりなので、それもこれまでわざわざ行かなかった理由。そんなこんなで、今年ようやくその地を訪れたワケですが、とにかく美味い。バターチキン以外はとてもオーソドックスなのに、驚くほど美味い。で、ここ少しだけ南インドのカレーもメニューにあって、こっちはきっと専門外なんでしょうが、これも美味い。おそらく何食っても美味い。そして、たぶん飽きない。これ、凄い。

・で、その名店中の名店に初訪した故次点となったこの「アジアカレーハウス」。本来のニューカマー的な意味ではずば抜けてると思う。錦糸町のあのドヤ街に夜の8時から朝4時までオープンするカレー屋。辺りは多種多様な人種がウロつき、常に赤色灯がどこかで回っている中で、店内カウンター5〜6席のみというロケーションも凄ければ、メニューなしの週替りのプレート?みたいなの1種類だけ。1000円ポッキリ。で、美味い。ここ、バングラデシュ料理なので、馴染みのあるものもあるけど、ないものもある。でも、総じて美味いっぽい。金曜のビリヤニ、まだ食えてないので2015年用。

・以前も書いたような気がするけど、基本的にはド直球のインド料理よりも日本米に合うインドカレーが好みとしては理想で。でも、なかなか出会いはない。そんな中、今年話題だった曳舟の「猫六」はまさにそんな数少ない日本米に合うインドカレーを豊富なビールと共に、な店。元々非カレーな店あがりの店主さんがお隣、押上の殿堂入り「スパイス・カフェ」を経ての開店なので納得。各種カレーもベースは例えばポーク・ビンダルーにしながらも、日本米に、日本人に、ビールのお供に合うように考えられてるだけあって、食べやすく、美味い。ポーク・ビンダルーなんて、普段あまりクセの強いものを食べない人だと、確実に酸っぱ過ぎるし辛過ぎると思うけど、どうでしょうか?

・今年、新橋、銀座に2店舗を新たに出店した「ケバブビリヤニ」グループの大本である六本木「サイーファ ケバブ アンド ビリヤニ」は、料理の質もさることながら、場所相応の高級感に対するランチのお得感、そこに加えて、尋常じゃなくサービスが良い。接客や清潔感もだし、サービスで出すおかずやデザート。もちろん、カレーも美味いし、常時ビリヤニが食えることも大きい。そりゃ人気出るワケです。毛色は全然違うけど「ダバインディア」グループみたいな展開になりそうな気がします。

・その他、ここ最近ちょっとゴタゴタしている界隈ですが、実はこちらも今年初訪の「横浜ボンベイ」のカシミール、新丸子商店街奥の手頃にミールスからドーサまでを食べられる「Madras Meals」や、元祖ちょうどいいミールスを食わす店、「エリック・サウス」出のオーナーが西荻の駅横のアーケードにオープンした「大岩食堂」、来るべくして来た関西風カレーの東京進出な「カレーノトリコ」、マイ・フェイバリット・カツカレーこと神保町の「キッチン南海」のそれと同クオリティのカツカレーに、更にサラダと目玉焼きを乗せて食わせてくれる「馬場南海」、代々木上原の住宅街で女性店主が営む、普段なら絶対に縁がない店が食わせるサブジてんこ盛りなミールスの「caferoom basis a」、以上の10件。

次点としては、茅ヶ崎の海岸にほど近い場所でベジ/ノンベジのミールスが食える「ちょうたら」や、武蔵小山の謎過ぎる店構えの名店「インディアン チャイ ハウス」、中目黒駅のすぐ脇にある最高のスリランカプレートを食わせる「セイロン・イン」、飛び道具的な変わり種カレーだらけの家庭/欧風カレーなのに、カレー自体が懐かしさと良さをの賜物だった「カレーや うえの」、先の「エリック・サウス」が渋谷駅直結のフードショーにオープンしたこれまたちょうどいい、まさかのビリヤニのテイクアウト「ERICK curry & Biriyani」、味家なき後の池袋はネパールじゃなくパキスタンで、な「マルハバ」辺りが印象的でした。

先に書いたように、ここ1〜2年で日本人の方がちゃんとしたインド料理を食わせる店が増えていて、各メディアやカレー好きが足を伸ばした逗子の「Spice Tree」や水曜のランチ限定にも関わらず、ご近所勤務を中心に賑わった「仮)BLOCK HOUSE 水曜カレー」辺りを中心に面白い店が増えてきましたが、そうなってくるとやはりみんながみんな美味いワケでもなくて、店舗/料理の見栄えがよかったり、面白いものが食えるというバリューで話題になりつつも、肝心の味は?という店も増えてきたと思っていて、 その辺も踏まえてのレビューをメディアの方にはお願いしたいな、と他人任せな感じで2015年もよろしくお願いします。

10 Best Movies Of 2014 + more



カレーついで/備忘録ついでの今年観た映画の至極個人的ベスト10本も4年目。劇場鑑賞の本数も昨年とほぼ変わらず110本ちょっとで目標の120本には届かず。しかし、去年の抱負の通り、だいぶ精度はあがって、とんでもないハズれ映画は殆どなかったのが印象的。中には「エスケープ・フロム・トゥモロー」や「トランセンデンス」みたいなのもあったけど…。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
LIFE!
ゴーン・ガール
百円の恋
複製された男
そこのみにて光輝く
6才のボクが、大人になるまで。
LEGO® ムービー
ウルフ・オブ・ウォールストリート
ジャージー・ボーイズ

の10本。1~2週間前にリストアップだけは終わらせていたものの、年の瀬、というかクリスマスイヴに観に行った 「百円の恋」がまさかの飛び込みで、残念ながら漏れたのは今年唯一のコメディとしての傑作「なんちゃって家族」でした。


さて、例年になくトップ1、2がとても大衆作になったのが自分でも意外だったものの、この2本に共通するのは
・とにかく自分の好きな要素しかない
・劇場で観ることに意味がある
・劇中歌が素晴らしい
という部分でしょうか。「GoG」のサントラ≒「Awsome Mix Vol.1」に関しては、劇中同様カセットテープ版が 出たり、好事家が各々自分の思い入れたっぷりな「Awsome Mix」をプレイリスト的に作ったり、と軽くお祭り状態でしたが、そのくらいマーベル作品なのに音楽と密接な映画であり、それもある程度の年代以上の人にとっては グッとくる/擽ったくなる選曲/使われ方だったので、それも仕方なし。「LIFE!」もトム大佐でお馴染み、 デビッド・ボウイ"Space Oddity"筆頭にヒューマン・リーグなど懐メロ的な部分も良かったし、ホセ・ゴンザレスの録りおろしも良い。あと、どちらも使用場面的に素晴らしく、そこが決定打だったかもしれません。あと、双方で あのピニャコラーダの曲が使われているのも興味深い共通点。

年の瀬の飛び込み予想組として「ゴーン・ガール」は順当に上位に。内容的には上の2作よりも好みだし、ストレートな 見方も、そうじゃない見方も出来る、とてもフィンチャーらしい傑作でした。これから観ようと言う人には必ず、彼女や奥方とご一緒に!と薦めていますが、このフィンチャーらしい"デート・ムービー"を監督と主演がそれぞれ真逆の デート映画だと言っているのも面白い。残念だったのは、トレーラーで使用されていたリチャード・バトラーの"She"が (まさかコステロじゃなかったなんて…)が劇中で使用されなかったことくらい。この、近年よくあるトレーラーで使われた曲が劇中で使われない問題、上の「LIFE!」も同じくで、トレーラー使用の"Bohemian Rhapsody"が世界観として実にマッチしていたので、これもとても残念。

「ゴーン・ガール」のベスト入りはニュースが出た時点で予想していたけど、こちらは完全な予想外だった「百円の恋」。 劇中まあまあなシェアを占める100均の部分に顕著なコミカルな方面はどちらかと言えば苦手だったし、決して 全部が全部を好きだとは思わないけど、それを補って余りある安藤サクラの存在。救い様がない自堕落さ、理解を超えた可愛らしさ 息を呑むレベルのかっこよさ、その全てがある。シャドーのシーンなんて震えます。今年観た全作品の中での ベストアクトは間違いない。と、安藤サクラばかり褒めたけど、そのシャドーのシーンやラストの長回しなんかもとてもタイト。

「灼熱の魂」が面白いのにそこまでハマれなかったドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。しかし、今年の2本「複製された男」、「プリズナーズ」はどちらも素晴らしく、その「灼熱の魂」同様、あまりにも見事な伏線回収の手腕と、回収されてもなお 残るハテナ。撮り方だけでも冷たすぎて狂気じみている、ヨ!カナダ生まれ!とついつい賑やかしたくなるジョージアの話 「プリズナーズ」も傑作だけど、蜘蛛をはじめとするメタファーを含めた伏線回収に唸った「複製された男」の方が好み。

「ウインターズ・ボーン」や「フローズン・リバー」、もしくは「サウダーヂ」のそれと同様などん詰まり映画の傑作だった 「そこのみにて光輝く」。高橋和也のまとわりつくイヤらしさ/リアルな地場で顔の効く中途半端な土建屋も 素晴らしければ、火野正平の怪演もあり。で、予想通りの池脇千鶴に、不安要素だった綾野剛の予想を裏切る良さ、そこに 加わる菅田将暉、3者3様の不器用さ。印象的だったのは女性監督故の性描写。特に双方合意じゃない場合の、あのイヤな感じ。

長くなってきたのでまとめていくと、10年周期の「ビフォア~」シリーズの新作が出た今年、こちらは12年に及ぶ撮影の末 同じくリンクレーターがやらかした「6才のボクが、大人になるまで」紛れも無く傑作だけど、3時間が3時間以上に感じる不思議な 映画。子供向けかと思いきや、もしろ全ての大人へ、というクライマックスの展開が素晴らしかった「LEGO® ムービー」。 実際のところ、全てはAwsomeじゃない。「6才の~」とは真逆で、3時間があっという間に終了するあたりもとてもドラッギーな 「ウルフ・オブ・ウォールストリート」。映画に於けるパンチラインがあるとすれば、ほぼ全編がパンチライン。あと、上で劇中歌に関して色々書きましたが、今年の劇中歌?で一番頭から離れなかったのは本作に於けるマネーチャントです。

The Wolf of Wall Street - Chest Thump REMIX [HQ]

で、最後の一本はイーストウッド爺がフォーシーズンズのドキュメンタリーを少しミュージカルの要素を踏まえて撮った 「ジャージー・ボーイズ」。最初に"December, 63"が流れるところで愕然としたものの、ラストで盛大にやってくれたので吉とします。 以上10本。

が、今年は枠外的な一本がありまして。
劇場版 テレクラキャノンボール2013

普通に一本にカウントしろよ、というところでしょうが、なんか、もう色々特別だったし、特別枠で……という、ズルいことこの上ない言い逃れをさせていただきたい。正直、いい映画観たなー!という感じにはならなかったけど、いい時間を体験したな という意味ではもしかしたら上の10本よりも満足度は高いかも。あの会場を巻き込んでの一体感は、何者にも代えがたい体験でした。それこそ、アナ雪のシンガロングなんかよりも。

次点として、上記「なんちゃって家族」と並んでギリギリまで10本に入れようか迷ったディズニー・プレゼンツのゲーム原作映画「ニード・フォー・スピード」。アーロン・ポール a.k.a. ジェシー・ピンクマン主演のカー・アクションですが、日本だと元のゲームがそこまでメジャーじゃないからか、ピンクマンじゃ弱かったか大した話題になっていないものの、実に良く出来ているし、往年のカー・アクションに対する愛も感じられて、ワイスピシリーズよりもグッときました(あれはあれで大好きですが)。今年の訃報で最も悔やまれるPSHの遺作となった「誰よりも狙われた男」。ラストの渾身のFワード、俺はあなたが他界したことが本当にFXXXです。アントワン・フークアxデンゼルの「トレーニング・デイズ」組再びでデンゼルがスーパー・ホームセンター野郎を演じる『広告に偽りあり』映画「イコライザー」。全然19秒じゃないし、クロエの添え物感といったら…。評判がいいことを知らず、愛しのブリー・ラーソン見たさで観たら思いもしない逸品だった「ショート・ターム」、残念ながら「別離」には及ばず…だったけど、相変わらず見事な伏線回収人間ドラマで唸らせてくれた「ある過去の行方」、ノーランよりも、マコよりも、誰よりもジマー御大が気張っていた「インターステラー」、紛れも無く今年観た韓国映画の中でもトップクラスだったのに、どうしてもイ・ジョンジェがそんなにダーティーなヤツには見えない(「10人の泥棒たち」の功罪)、その一点が残念だった「新しき世界」、邦画には珍しくラストのヴェルヴェット・アンダーグラウンド"Femme Fatal"使いが素晴らしく、そして小林聡美さんがどこまでも怖い「紙の月」辺りが印象に残っています。

DVDスルーや劇場見逃系は残念なことにそれほどのアタリがなく、そういう意味でも劇場鑑賞の選球眼が良かったのか?と思います。期待していた「俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク」や「ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日」辺りは凡作に終わり、コメディ全体で面白かったものとしては先の「なんちゃって家族」やサンドラ・ブロック効果で劇場公開されたであろう「デンジャラス・バディ」、DVDスルーだと「我が家のおバカで愛しいアニキ」くらいでしょうか。

Tuesday, December 31, 2013

10 Best Curry Of 2013 + more



気づけば年一更新(今年は2回!)の年間カレーベストも早4年目(昨年一昨年更にその前)。今年も備忘録がてらやっておきます。これまでと違って、今年は仕事の関係で出張が多く、地方のカレー(主に関西方面)を随分と堪能したものの、肝心の関東圏に関しては流石にペースが落ちてきて60軒弱。地方合わせて100軒くらい。関東圏の初訪の店限定はたぶん今年が最後になりそう。

アルカラム
TEL:048-949-6878
埼玉県八潮市中央1-8-10
営業時間:11:30~15:00 / 15:00~23:30
定休日:無休
味家
TEL:03-5944-5252
東京都豊島区上池袋1-9-5
営業時間:1130~15:00 / 18:00~23:30(L.O.23:00)
定休日:無休
カッチャルバッチャル
TEL:03-5954-5551
東京都豊島区南大塚3-2-10 林ビル2F
営業時間:18:00~24:00(L.O.23:00)
定休日:日曜日
シバカリー ワラ
TEL:080-9432-8200
東京都世田谷区太子堂4-28-6 2F
営業時間:11:45~14:30(L.O) / 18:00~22:00(L.O)
定休日:月曜日
Puja
TEL:03-3800-1636
東京都荒川区町屋3-2-1 ライオンズプラザ町屋B1F
営業時間:11:50~14:00(L.O) / 17:30~22:30(L.O)
定休日:水曜
なんどり
TEL:03-3800-6494
東京都荒川区西尾久7-29-9
営業時間:水~金11:45~14:00(L.O) / 17:30~20:00(L.O) / 土&祝12:00~14:30(L.O) / 毎月最終土曜18:00〜21:00
定休日:日月火
カラチの空
TEL:048-933-9888
埼玉県八潮市中央1-7-11
営業時間:11:30~23:30(L.O.23:00)
定休日:無休
カフェ・オーケストラ
TEL:03-3333-3772
東京都杉並区西荻南2-20-5 恵荘1F
営業時間:11:30~22:00 (L.O.21:00)
定休日:月曜(祝日の場合火曜)
Spice Bar Nico
TEL:03-3846-1211
東京都江東区高橋11-1 1F~2F
営業時間:土日祝日11:30-14:00 / 火〜日18:00-24:00
定休日:月曜日
ガネーシュ
TEL:045-306-7796
神奈川県横浜市金沢区能見台通8-5
営業時間:11:30〜15:00 (L.O.14:30) / 17:00〜21:30 (L.O.21:00) / 土日祝日は15:00〜17:00も営業
定休日:水曜日

以上10軒。例年とは違って、今年はネパール、ベンガル、南インド、北インドとちゃんとした民族料理の店が殆どで、いわゆる日本のカレーライスやジャンクっぽいカレーは皆無。こちらも例年通り順位みたいなものはないけど、ぼんやりと上から下へ〜みたいな感じで。今年もこの10軒にはギリギリ入らない美味い店も多かったけど、そっちも殆どどこかしらの民族料理か、その亜流です。

・今年、カレー関連の書籍で最も面白かったのは"Hanako For Men"のカレー企画だったんだけど、その中で特集を組まれていた八潮のカレー事情。気になったし、全然知らなかったので足をのばしてみたらとんでもない逸品に出会えた「アルカラム」。完全に現地と化した店内に日本人はおらず。運ばれてくるカレーは素晴らしすぎて言葉も出ない。久々に2皿頼んじゃうレベル。同じく「カラチの空」も相当です。プチ激戦区っぽいけど、まだまだ気になる店やメニューはある。

・ネパール料理の名店「味家」ですが、実は今年初訪。カレー、串、一品料理ととにかくクオリティ高い。恵比寿「ソルティモード」が実に好みのネパール料理なんだけど、ここのはもっと本格的。"呑めるカレー屋"としても使えるし、それ故珍しくカレー屋にしては0時近くまでやっているのも嬉しい。ママさんの人柄もスパイス的に楽しめる。

・"呑めるカレー屋"として、今年忘年会にも使わせていただいた「カッチャルバッチャル」。去年「ダバ・インディア」から派生した(巣立った)店のことを書きつつ、唯一行けなかったここがその中では一番好みだったかな。でも、何故か北インド。故に系列「グルガオン」の目玉でもあるチーズクルチャがあって、それが実に美味い。DNA、恐るべし。同じく「ダバ・インディア」のDNAとして「Spice Bar Nico」があって、こちらも同様に"呑めるカレー屋"。こっちの方が飲み屋感は強い。昼は週末のみ、そしてミールスのみ。夜はコースのみっていうハードル高め。

・あっという間に東京の人気カレー屋に仲間入りして、既に行列の日々の「シバカリー ワラ」。実は最初に行った時にカレーリーフがあまりにも口触り悪くて美味いのに残念に思ったものの、その後それも改善されたり、「Love India」で食った山登さんのカレーが絶品だったのもあっての再評価。

その他、都内唯一のベンガル料理が荒川で食える「Puja」、界隈では知らない人はいないんじゃ?っていうカレー業界著名人inaさんがオープンさせた、カレーと一緒に薀蓄も楽しめる「なんどり」、チャイ屋を始めようとしたものの、さすがにそれだけでは無理でカレーも始めた、という実に面白い経緯の「カフェ・オーケストラ」、「アジャンタ」のお味を能見台で!しかも、伝統に改良を加え…という「ガネーシュ」と、こんな10軒。

で、今年は(も)上記10軒に入らなかったものの、平均値がとても高くなんども入れ替えを繰り返した次第で、その中でも印象的な店を幾つか。立川の駅前で実にちょうどいい感じの南北インドカレーを食わせてくれる「Rainbow Spice」や、説明不要の名店且つ高級店ながら、そのランチバイキングの各料理のクオリティで庶民にも最高最高をお届けの「ニルヴァナム」、最近多いランチのみの間借り形態でお袋さん的スリランカカレーを食わせてくれたものの、残念ながら間借りの関係で(一旦?)閉店となった「ディラーニさんのスリランカカレー」、今度は系列の「グルガオン」からの独立シェフまでもが!と、ただただ感心してしまうクオリティの「ダバ・インディア」DNAの最新鋭「ディラン」、今年のカレー食い納めを、現地感と人柄で最高のものにさせてくれた「アチャラナータ」、紅茶といえばセイロン、セイロンといえばカレー、てことで紅茶専門店がカレーを出すことは多いものの、こんな独創的且つ美味いカレーを出す紅茶専門店は初めてだった「セイロンドロップ」辺りが鮮明に記憶に残っている。




あと、今年はイベント?と呼べるほどではないにしろ、去年のリベンジが出来た 「Love India 2013」やら、既に(随分と規模縮小して)復活済みだけど、休業前に「デリー 東京ミッドタウン店」でやっていた、まさかのデリーのカレー食い放題、東京No.1カレー「Spice Kitchin」に迫る勢いで揺るがない名店になってきている「砂の岬」の限定ミールスなんかも食えたので、オマケ的に。正直、今年一番の衝撃は「砂の岬」のマドラス・チキンだったかもしれない。元々美味い店だとは思っていたけど、あんなチキンカレーを食えるとは思わなかった。自分含め休みがちで嘆いているファンも多いと思うけど、修行の成果はハンパなもんじゃないので、足繁く通いましょう(自分への戒め)。

10 Best Movies Of 2013 + more


カレーのついでに、備忘録がてらグダグダと毎年やってる今年観た映画の至極個人的ベスト10本もやっておきます。今年は120本の大台に乗れるかな?と思ったけど、110本程度で残念ながら届かず。残念ながら年内に「かぐや姫」は観れず。

  舟を編む
ジャンゴ 繋がれざる者
クロニクル
ゼロ・グラビティ
わたしはロランス
ランナウェイ 逃亡者
横道世之介
プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ
パシフィック・リム
キャビン
今年は「ジャンゴ」で決まりかと思ってたけど、色々考えて一番良かったな、と思ったのは「舟を編む」でした。石井監督、個人的に殿堂入りです。「ジャンゴ」はもう文句ナシ。ヴァルツさん、レオ様も最高でしたが、何よりジェイミー・フォックスで良かった。タラのラストは去年のコリン・ファースに続く今年のベスト・オブ・死に様。もう玉石混交過ぎてPOVはどちらかと言うと否定的ですが(今年も「エンド・オブ・ウォッチ」が全くダメだった)、POVについてまわる"低予算"且つ、あの如何にもなトレーラーながら見事に期待を裏切って最高だった「クロニクル」。まさか空まで飛ぶなんて!ドラゴンボール的世界観最高。「ゼロ・グラビティ」は内容云々よりも(IMAXで鑑賞の場合)"新しい体験"に近い感覚。紆余曲折あって決まったサンドラ・ブロックもとてもナイスでした。色気もないし、無駄なタフさもない。当初候補に挙がっていたアンジーじゃ、あんなにオロオロしないでしょう(笑)。「ゼロ・グラビティ」とは全然違うベクトルで映像的に素晴らしかった「わたしはロランス」。あの母にフィールした人、多数。

 去年の「声を隠す人」に続きレッドフォードがまたしても傑作を監督した「ランナウェイ 逃亡者」。近年、9割り打者くらいにハズれのない男=リチャード・ジェンキンスさんも出てます。吉高由里子さんのハマり役っぷりが素晴らしかった「横道世之介」、上記「クロニクル」と共にデハーン君の好演っぷりと、冒頭のバイクのとこでグッときた「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ」。2組の親と子、2世代が二部構成で撮られてるのも面白かった。日本のSF、怪獣、戦隊系ファンを虜にしたどころか軽くお祭り状態にもなった「パシフィック・リム」、ありがちな設定をとんでもない逸品に仕上げた「キャビン」と、これで10本。こちらにもリチャード・ジェンキンス氏、出てます。 

次点(多すぎですが)として、いい意味で思いっきり期待を裏切られた(思っていた映画と全然違った)「フライト」、スポ根ファン号泣必至の「ハナ 奇跡の46日間」。ペ・ドゥナさん最高。ツイッターのTLで一部絶賛だった「恋の渦」は無名の方ばかりで繰り広げる、ギャル、ギャル男のライトなドロドロ群像劇。実に笑ったし、そのクセやたらリアル。トー先生は今年「奪命金」と「名探偵ゴッド・アイ」の2本を観たけど、「MAD探偵」でノリきれなかった自分としては割りととっ散らかって色々回収しないものの、ラウチン兄貴大暴れな前者がダントツで好み。この後「MUD」、「Dullas Buyers Club」と楽しみなのが既に2本控えているマコノヒーと、今回のストーリーの大本にもなっている本人=チャニング・テイタムのストリッパーっぷりを存分に堪能出来る「マジック・マイク」、祝!パク・チャヌク、ハリウッド・デビューにして個人的にワシコウスカ嬢のベスト作品とも言える「イノセント・ガーデン」、去年(正確には2009年だけど)のベスト、「預言者」超えとはならなかったけど、こちらも素晴らしかった同じくジャック・オーディアールの「君と歩く世界 RUST AND BONE」、所謂"大衆映画"の中では今年「ワイルド・スピード」と並んで楽しめた、アイゼンバーグとハレルソンの「ゾンビランド」組がまたやってくれた「グランド・イリュージョン」辺りが次点。 

最後に、今年も結局劇場に極力行くようにしたので、数はそれ程観ていないものの、DVDスルーや劇場見逃しなどで面白かったDVDを幾つか。アイス・キューブの"Fuckin〜"も悪いクセになる、チャニング・テイタム x ジョナ・ヒルの「21ジャンプストリート」のリメイク、マイケル・シャノンのクズ過ぎる刑事役も最高なJGL主演の「プレミアム・ラッシュ」、どちらも劇場を逃したことが悔やまれる「みなさん、さようなら」と「ジャッジ・ドレッド」特に後者は去年の「ザ・レイド」とほぼ同じ作りながら、未来の薬物="スローモー"の描写なんかも含め、でかいスクリーンで観たかったな、と。 

さて、ダラダラと書きましたが、来年こそは120本(月10本)目指そうとか思いつつ、実はハズしを減らし、精度をあげていきたいな…とも思っていたり…。

Sunday, June 30, 2013

10 Best Curry Of Areas Other Than Kanto

去年の後半辺りから仕事の都合で出張貴族になっておりまして、おかげさまで人様の金で地方のカレー屋をくい歩けてる次第です。基本的には関西/東海辺りが殆どなので、その辺ばかり、というか、結果的に殆ど関西だけど、そんな非関東のカレー屋をそれなりに食ったので、気になった店を10軒ほど挙げてみようかな?と思った次第。

CURRY RICE カシミール(大阪)
TEL:06-6944-8178
大阪府大阪市中央区東高麗橋6-2
12:00~売り切れ次第
日曜・土曜・月曜不定休

旧ヤム邸(大阪)
TEL:06-6762-8619
大阪府大阪市中央区谷町6-4-23
11:30〜14:00 / 18:00〜21:00 (LO 20:00)
月曜、第2火曜定休

南インド家庭料理 カルナータカー(名古屋)
TEL:090-1863-1135
愛知県名古屋市名東区豊ヶ丘1809
11:00~14:00 / 17:30~21:30 (LO 21:00)
月曜、第1、3火曜定休

Ghar(大阪)
TEL:06-6443-6295
大阪府大阪市西区京町堀1-9-10-103
【月】11:30~14:00 【火~土】11:30~14:00 / 18:00~22:00 【日・祝】11:30~14:30
不定休

Spice Café SOMA(大阪)
TEL:06-7503-8217
大阪府大阪市北区中津3-18-2
12:00~売り切れ次第
金曜 / 日曜定休

ぶはら(神戸)
TEL:078-452-5577
兵庫県神戸市東灘区岡本1-4-5 マナ岡本ビル2F
11:30~14:30 (LO 14:00) / 17:00~21:00 (LO 20:30)
水曜定休

Spice Chamber(京都)
TEL:075-342-3813
京都府京都市下京区室町綾小路下る白楽天町502番地 福井ビル1F
【月~金】11:30~15:00 / 18:00~20:00【土】11:30~15:00
日曜・祝日定休

Columbia 8(大阪)
TEL:06-6203-7788
大阪府大阪市中央区道修町1-3-3 エビス道修町ビル2F
【月・火】11:00~15:00【水・木・金】11:00~15:00 / 18:00~22:00【土】12:00~17:00
日曜・祝日定休

Singh's Kitchen(大阪)
TEL:06-6632-4433
大阪府大阪市中央区日本橋 1-21-20 丸富パールビル1F
【月~金】11:00~23:00【土・日・祝】10:00~23:00
不定休

SAVOY(神戸)
TEL:078-333-9457
兵庫県神戸市中央区三宮町1-9-1センタープラザ東館 B1F
11:00~19:00
月曜定休



こんな感じの10軒。

基本、順不同とはいえ、上3軒に関しては食べた時の衝撃度は半端じゃなかったので、そういうのも踏まえつつ。

・既に大阪の殿堂入り感あるし、食べログ()のポイントもその他インスパイア系を尻目に頭一個抜けてる「カシミール」。コメントをサラッと流すと、とにかく待つらしい。それもそのはず、10席ちょいのカウンター席のみなのに、1人分ずつちゃんと調理するスタイル。昼のみの営業だし、ハードルは高い。カレーはとにかく野菜も肉もゴロゴロ。ヒタヒタのカレーがご飯を隠し、決してビジュアルは褒められたもんじゃない。けど、美味い。ほうれん草、トマト、大根、しめじ、じゃがいも、豆、豆腐なんかが雑多に入っていて、そこに好みの肉やらたまごやら。「初めての方は~」的にそんなに辛くしてもらえなかったものの、食べ終わった後の内蔵の働きっぷりがアブナイほどのスパイスは久々。

・たまには年1回の更新以外も書いてみようかな?と重いケツを上げたのは、こんなダラしないブログを梶原さんのハニカムブログに取り上げていただいたのがデカいのだけど、その梶原さんが取り上げてくれた時の「Hanako For Men」で絶賛されてた「旧ヤム邸」。頼んだのは3種類のカレーに、素揚げの野菜、豆のサルサソースが乗っかった全部乗せ感たっぷりのヤツ。和牛とキノコのカレーはビーフらしいカルダモン強めのカレーなのに、珍しくサラサラな感じ。ほうれん草のチキンは、こちらもサラサラでカッテージチーズが添えられている、わかっている仕様。んで、キーマはこの日の日替わりで子羊のキーマというなんとも自分好みな感じ。後でぼんやり書くけど、今の関西の流行りを一番具現化した感じがする。

・名古屋のハズレ(だと思う)で、南インドのカレーを食わせる店があってですね。ちょうど車もあったから足を伸ばしてみたら、これがエラい本格的なミールスを食わせるんでびっくりした「カルナータカー」。元々移動販売をされていた店主さんが割りと最近店をかまえたそうで。肉一切なし。基本的にはベジのミールスで、おまけで魚。ミールスにドーサが付いてるのは初めてだったけど、このドーサがとても変わっていて、日本米で作っている。で、それ故ちょっとモチっとしたドーサなんだけど、これが美味い。ドーサ用のチャトニも絶品。場所も場所だし、大丈夫かしら?と無駄な心配をしたものの、女性陣の受けがいいらしく、一安心。

その他、老舗「デリー」で長いこと修行した店主が大阪で店を構え、「デリー」らしさと関西の流行りのどっちも匂わせつつ、オリジナルに昇華させたカレーを出す「Ghar」。"ベジラムキーマ"は味も見た目も絶品。同じく、こちらも絶品ラムキーマを食わせてくれる、中津の長屋?みたいなのをそのままリノベしてCafeと冠をつけているものの完全にカレー屋な「Spice Cafe SOMA」。岡本っていう高級感溢れる土地に相応しい上品なサイドメニューと本格南インドカレーをマダムに日々お届けする「ぶはら」。京都で向かうところ敵なし、なんだけど店じまいも早くてハードル高め。キーマ、チキンの2つの定番に加わった"ニューヨークチキン"も気になる「Spice Chamber」。これまた今の大阪らしさ全開なものの、その中でも興味深いキーマ各種を出す、青唐辛子を齧りながらいただく「Columbia 8」。日本橋で恐ろしいまでのCPの高さで正統派インド料理を食わす「Singh's Kitchen」。神戸のカレーの老舗、地下街の激狭店舗でスパイシーだけど関西特有のジャンク感も混在する絶品ビーフを食わす「SAVOY」という10軒。

ちょっと前の関西ローカル誌「meets」でも特集していたし、上でもちょいちょい出したけど、関西には関東にはない流行りがあるような気がして、そこまでわかりやすい一貫性があるワケではないものの、どれもすごくオリジナリティが強い。全体的にスパイスの使い方の巧さと、肉、野菜共に定番からハズレた食材を使う傾向が強いのかな。上で挙げた「カシミール」、「旧ヤム邸」、「Spice Cafe Soma」、「Columbia 8」辺りの感じは、今の東京にはないし、この先出てきたとすればそれは関西からの輸入みたいな感じになりそう。10軒にギリギリ入らなかった、というか少しかぶる感じがしてハズした「音匙 」、「アララギ」辺りもそういう感じの括りかと。割りとよく名前を目にする「bumblebee」や「ラクシュミ」も同様だけど、特に「Bamblebee」はジビエ中心のユニーク極まりない食材が多いし、それを何種類か選べてとても楽しかったけど、カレー単体のクオリティとしてはもうちょっと。

ということで、今年は完全に関西のカレーにやられています。とはいえ、まだまだ行きたくても行けていない店も多いし、ある程度行き尽くした感のある東京に比べて、まだまだフレッシュな気持ちで探訪出来ているワケで、この出張貴族生活が続いているうちは当面楽しめそう。もしかしたら2回目もあるかも。








Monday, December 31, 2012

10 Best Movies Of 2012 + more


カレーのついでに、こちらも去年に続いて備忘録がてら、2012年劇場で観た映画10本もやっておきます。本数的には去年よりちょっと多い90本ちょっと。「007 スカイフォール」が年内に観れなかったのが悔やまれるところ。今の生活をしながらだと、大体これくらいの本数が限界ぽいです。






















今年一番良かったなー、と思ったのが2009年の映画ってのもどうかと思ったものの、そうはいっても一番面白かったので仕方ない。獄中サクセス・ストーリーに人種問題なんかも巧みに盛り込んで、そんな混沌としたギャップを描きつつ、絶妙なタイミングでNas"Bridging The Gap"がキタ瞬間の高揚感。今年はなんだかコメディが不作だった気がして、殆どがDVDスルーになる現状では仕方ないんだけど、それにしても……そんな王道のハリウッド・コメディが弱ってた中で、「おとなのけんか」は今年一番劇場で笑った映画なんだけど、元の舞台を観たことないし、そっち方面に明るい人の評価はどうなんだろう。なんにせよ、キャスト4人のキャラだけでご飯3杯系の極狭映画。「ドライブ」は賛否もあったし、ヘンテコな映画だったのは間違いないものの(そもそも車映画なのに殆どカー・チェイスはないし、冒頭の逃走劇の地味さは斬新なほど)、やりすぎに笑えるほどのアゴ俳優のクールさと、キャリー嬢のデニーズのチョッキだけで十分。暴力描写やサントラもよかった。「別離」は共通項は少ないものの自分の中での「灼熱の魂」のモヤモヤをすっ飛ばしてくれた快作です。快作って言ってもズッシリだけども。「アルゴ」も色々突っ込まれてるし、確かに色々検証し始めちゃったらキリがなくて、あれをあんだけご都合主義でキリとって、立派なエンターテイメントにしたって部分の方が評価すべきだと思ってます。

「裏切りのサーカス」に関しては映画としての出来云々は置いといて、とにかくカッコイくて、それだけでいいんだけど、そこにもってきて、あのエンディングで昇天。ここ最近観た映画の中では一番グッとくるエンディングでした。今年の死に様ベストでもあり。「アタック・ザ・ブロック」はエグめなちょっといい話、としての作りもよかったし、なにしろやんちゃ坊主軍団が良い。舞台が英国版プロジェクトって辺りもグッとくるポイント。「ザ・レイド」は、とにもかくにもシラットの描写がよかったけど、全体的に撮り方良かった。日本も含めた続編はどうなんだろうか。これまでのサシャ・バロン・コーエン作品の中で一番映画として面白かった「ディクテーター 身元不明でニューヨーク」、「最強のふたり」は単純に良作だと思ったけど、それよりも全然グッときた「サニー 永遠の仲間たち」は、きっと妙齢の学生時代をそこそこ一般的に楽しんだ女性にとってはたまらん映画なんじゃないかと。


次点としては直前で観て、またしてもユアン・マクレガーがハズさなかった「砂漠でサーモン・フィッシング」や、10本に入れてもいい位面白かったけど、どうにも解せない部分も多々あった「リンカーン弁護士」、デモに参加するようになったため、ラストのデモ隊との衝突シーンの国の差が印象的だった「トガニ 幼き瞳の告発」、賛否あったけど、どれもこれもただの言いがかりとしか思えなくて笑った「おおかみこどもの雨と雪」、軒並み高評価だった「桐島、部活やめるってよ」は確かに面白かったし、なにより斬新だったけど、残念ながら自分はそこまで残る内容ではなかったです。

ワーストとしては、「ベルフラワー」、「アイアン・スカイ」、「RUBBER」、「容疑者、ホアキン・フェニックス」辺りで、もちろんこれより酷い映画にもそれなりにあたったけど、そこそこ期待をして行ったもので、どれもこれもガックリときました。

最後に昨年、今年劇場で見逃したもの、DVDスルーだったもので良かったのを何本か。




「エリート・スクワッド」は、何かと話題にあがるブラジルの特殊部隊にフォーカスしてて、腐りきったブラジルの現状と、それに対峙するリスクなんかがリアルに描かれていて、1,2それぞれとても見入ってしまった。「ゴモラ」も同様にカモッラの様々な現状を描いていて、これが見事なまでに全部黒い。話は逸れるけど、上記「ドライブ」の整備工場のおやじの殺され方(脚の付け根をスパッとやるヤツ)は、あれたぶんカモッラ特有のものなんじゃないかな?と。去年観逃した「ゴーストライター」は、近年稀に見る本格的なサスペンス映画で実に見応えがあった。ここでもポランスキーとユアンの安定感が。本国に遅れること2年近くでようやくDVD化された「小悪魔はなぜモテる?!」(邦題に関してはもう何も言うまい……)は、期待通り、エマ・ストーンを堪能出来る快作でした。「緋文字」をベースにしたストーリーの方もなかなか。

来年も既に面白そうなものはたくさん挙がってきてるものの、やっぱりもう少しUSのコメディが観やすい環境になればいいなー、と願っております。


Sunday, December 30, 2012

10 Best Curry Of 2012 + more


昨年一昨年に続いて、今年も自分用の備忘録にカレー屋BEST10軒を挙げてみました。基本的にはリピートなしで今年初めて行った店、件数も去年、一昨年同様に70軒ちょっと。新規店舗も出来てるとは言え、だんだん限られてきてる感もありつつも、まだまだ行きたくても行けていない店、知らなかった店があって、あと数年は継続出来そうだし、世の中広いですね。

TEL:03-3388-3129
東京都中野区沼袋4-27-16 石橋ビル1F
11:00~13:30 / 17:00~23:00(22:30L.O)
日曜定休
spiceプラス(旧カレー家族) 
TEL:03-3497-0170
東京都渋谷区神宮前4-3-2 アペティートカフェ表参道店
8:00~22:30(L.O22:00)
年中無休

TEL:0467-73-8626
神奈川県鎌倉市雪ノ下1-5-38 2F
11:00~18:00(LO17:30)
水曜定休

TEL:03-3241-4330
東京都中央区日本橋室町1-12-13
11:00~20:00
日曜・祝日定休

TEL:080-3412-2114
東京都新宿区百人町1-24-10
11:00~20:00
日曜定休

TEL:03-3478-1099
東京都渋谷区千駄ヶ谷4-19-12 アーク神宮外苑ビルB1
[月~金]11:30~15:00(L.O.14:30) / 18:00~23:00(L.O.22:00)
[土・祝]11:30~15:00(L.O.14:30) / 18:00~22:00(L.O.21:00)
日曜日、第1土曜定休

TEL:03-3260-6639
東京都新宿区神楽坂1-14
11:30~15:00 / 17:00~LAST
不定休

TEL:03-3431-0552
東京都港区芝大門1-8-4
[月〜金]11:30~13:30頃 / 17:00~23:00頃
土曜、日曜、祝日定休

TEL:03-6715-2888
東京都大田区矢口1-7-9
11:00~15:00 / 17:30~23:00
第2・4火曜定休

TEL:03-5818-4154
東京都台東区上野5-16-9 サンエイビルB1F
11:00~15:00(L.O.14:30)/ 17:15~23:00(L.O.22:30)
日曜定休

こんな10軒に。カレーに関しては割りと雑食ということもあって、例年通りバラエティに富んだ選になったので、こちらも同様に特に順位みたいなものはつけない方向で(というよりも、つけられない)。但し、今年に関してはダントツで〜、みたいなお店はあまりなく、その代わりに、今回の10軒に漏れてるけどもとても美味しかった店も多かった気がしますので、その辺は追々。

・沼袋といえば「たんどーる」なんですが、ちょうど店主さんが体調崩した頃知らずに行ってしまい、途方に暮れていたところで見つけた「スジャータ」。バーに近い体裁で、酒を殆ど飲まない自分があまり得意とする感じではないけど、このポークが驚くくらい好みのタイプで、かなり辛めで抜けるようなスパイスに、一欠片の豚バラが濃厚。"ポークカレー"の固定概念を取っ払ってくれる逸品。

・「ロイホ、カレー専門店はじめるってよ」と聞いて、確かにロイホのカレーは基本的にクオリティが高いし、夏のカレー・フェアも素晴らしい時が何度もあったわけですが、一番惹かれたのは、恐らく日本初であろう"サブジ・バー"。サブジが、何種類も、食い放題。これだけで魅力的なワケですが、カレーの質もなかなかどうして高い。これまでのノウハウの賜物でしょう。そして、「サブジ・バー」含めた値段設定もナイスで、味だけじゃなく諸々含めた総合的な満足度だったら、ダントツでここだろうと。

・その昔、二子玉川でバーを昼間だけ間借りして営業してた「珠玉」というカレー屋があって、そこのカレーは女性シェフらしい独創的で、それでいて、少し男らしいスパイス使いなんかもあって、とても美味しかったんですが、その店主さんが数年前に鎌倉で始めたのが「OXYMORON」。場所も場所なんでなかなか行けなかったワケですが、ようやく今年行く機会に恵まれた次第。面白い素材を活かしたカレーは以前以上にバリエーションが増えていて、それに器と甘味も加え、万人に向けた素晴らしいお店に。

・完全サラリーマン向けのカレー・スタンドにして、日本風インドカレーのお手本みたいなチキンカレー。自分はタイやベトナムなんかのアジアのカレー(嫌いではないけど、好んでは…という感じでして……)以外は割りとなんでも好きですが、理想は日本の米に合う、インド風のカレーだと思っていて、なかなかそういうお店には出会えないものの、去年の「Cafe HINATA-YA」に続く、とても好みなカレーを食わせてくれた。

・その他、説明しにくいけど自分の好きなジャンルとしてある「いかにも関西」なジャンクな感じのカレーを都内で初めて食えた「牛すじカレー 小さなカレー家」、名店「ダバ・インディア」のDNAを〜という企画がdancyuでもあったくらい、あそこを巣立ったシェフが始めたカレー屋が方方で話題になっていて、どこもヒトクセある店ながら、店内撮影禁止、当然dancyuの企画でも取り上げられていなかったけど一番好みだった「Dil Se」、サフランライスとフライドオニオン、クローブ強めのビーフの相性が最高だった「き作亭」、夜はホルモンを食わせる居酒屋、昼はネパールの家庭風カレーだけをネパールのおふくろが食わせてくれる「ホルモン 夏冬」、今年食った正統派南インドカレーでは一番好印象な「ポンティ・バワン」、完全肉ナシ、ヴェジとハーヴだけでベラボウに美味いカレーやらビリヤニやらドーサを食わせる「ヴェジハーブ・サーガ」といった10店。

先の「Dil Se」以外の「ダバ・インディア」の系譜に関しては、結局「カッチャル・バッチャル」に行けなかったことが悔やまれるものの、総じてみんな評価が高いっぽい。但し、場所が微妙なのになかなか高評価な「カマルプール」は、カレー自体は基本がしっかりしつつもオリジナルでそこそこ美味かったものの、残念ながら店の、というか店主の姿勢がまったく好きになれず、残念な結果に。この辺は好みだろうし、基本的に殆どがオーナーシェフの店だろうから、その店主が自分の店を守りつつやりたいようにやればいいと思うものの、いわゆる「常連体質」な店がこの上なく苦手な自分にはキツかったです。

ついでに、今回の10軒には漏れたものの、実は行ったことのないまま休業されてしまい、店主さんの体調が戻ってようやく再開した「たんどーる」や、何かが突出しているわけではないものの、立地やクオリティやら「ちょうどいい」店として重宝しそうな「エリックサウス」、評判通り美味かったけど、それにしてもCPは如何なものか?だった「ミルミレ」、神保町のハズレに出来た、オリジナル極まりない「パンチマハル」、如何にも麻布らしい高級感とクオリティ。でも、ランチは庶民でも楽しめる「嶮暮帰」、かれこれ4〜5年ずっと行きたかった、高級鉄板焼き屋のランチでしか食えないお手頃ステーキカレー「地雷也」などなど、今年も素敵なカレー屋にたくさん出会えました。