Monday, December 31, 2012

10 Best Movies Of 2012 + more


カレーのついでに、こちらも去年に続いて備忘録がてら、2012年劇場で観た映画10本もやっておきます。本数的には去年よりちょっと多い90本ちょっと。「007 スカイフォール」が年内に観れなかったのが悔やまれるところ。今の生活をしながらだと、大体これくらいの本数が限界ぽいです。






















今年一番良かったなー、と思ったのが2009年の映画ってのもどうかと思ったものの、そうはいっても一番面白かったので仕方ない。獄中サクセス・ストーリーに人種問題なんかも巧みに盛り込んで、そんな混沌としたギャップを描きつつ、絶妙なタイミングでNas"Bridging The Gap"がキタ瞬間の高揚感。今年はなんだかコメディが不作だった気がして、殆どがDVDスルーになる現状では仕方ないんだけど、それにしても……そんな王道のハリウッド・コメディが弱ってた中で、「おとなのけんか」は今年一番劇場で笑った映画なんだけど、元の舞台を観たことないし、そっち方面に明るい人の評価はどうなんだろう。なんにせよ、キャスト4人のキャラだけでご飯3杯系の極狭映画。「ドライブ」は賛否もあったし、ヘンテコな映画だったのは間違いないものの(そもそも車映画なのに殆どカー・チェイスはないし、冒頭の逃走劇の地味さは斬新なほど)、やりすぎに笑えるほどのアゴ俳優のクールさと、キャリー嬢のデニーズのチョッキだけで十分。暴力描写やサントラもよかった。「別離」は共通項は少ないものの自分の中での「灼熱の魂」のモヤモヤをすっ飛ばしてくれた快作です。快作って言ってもズッシリだけども。「アルゴ」も色々突っ込まれてるし、確かに色々検証し始めちゃったらキリがなくて、あれをあんだけご都合主義でキリとって、立派なエンターテイメントにしたって部分の方が評価すべきだと思ってます。

「裏切りのサーカス」に関しては映画としての出来云々は置いといて、とにかくカッコイくて、それだけでいいんだけど、そこにもってきて、あのエンディングで昇天。ここ最近観た映画の中では一番グッとくるエンディングでした。今年の死に様ベストでもあり。「アタック・ザ・ブロック」はエグめなちょっといい話、としての作りもよかったし、なにしろやんちゃ坊主軍団が良い。舞台が英国版プロジェクトって辺りもグッとくるポイント。「ザ・レイド」は、とにもかくにもシラットの描写がよかったけど、全体的に撮り方良かった。日本も含めた続編はどうなんだろうか。これまでのサシャ・バロン・コーエン作品の中で一番映画として面白かった「ディクテーター 身元不明でニューヨーク」、「最強のふたり」は単純に良作だと思ったけど、それよりも全然グッときた「サニー 永遠の仲間たち」は、きっと妙齢の学生時代をそこそこ一般的に楽しんだ女性にとってはたまらん映画なんじゃないかと。


次点としては直前で観て、またしてもユアン・マクレガーがハズさなかった「砂漠でサーモン・フィッシング」や、10本に入れてもいい位面白かったけど、どうにも解せない部分も多々あった「リンカーン弁護士」、デモに参加するようになったため、ラストのデモ隊との衝突シーンの国の差が印象的だった「トガニ 幼き瞳の告発」、賛否あったけど、どれもこれもただの言いがかりとしか思えなくて笑った「おおかみこどもの雨と雪」、軒並み高評価だった「桐島、部活やめるってよ」は確かに面白かったし、なにより斬新だったけど、残念ながら自分はそこまで残る内容ではなかったです。

ワーストとしては、「ベルフラワー」、「アイアン・スカイ」、「RUBBER」、「容疑者、ホアキン・フェニックス」辺りで、もちろんこれより酷い映画にもそれなりにあたったけど、そこそこ期待をして行ったもので、どれもこれもガックリときました。

最後に昨年、今年劇場で見逃したもの、DVDスルーだったもので良かったのを何本か。




「エリート・スクワッド」は、何かと話題にあがるブラジルの特殊部隊にフォーカスしてて、腐りきったブラジルの現状と、それに対峙するリスクなんかがリアルに描かれていて、1,2それぞれとても見入ってしまった。「ゴモラ」も同様にカモッラの様々な現状を描いていて、これが見事なまでに全部黒い。話は逸れるけど、上記「ドライブ」の整備工場のおやじの殺され方(脚の付け根をスパッとやるヤツ)は、あれたぶんカモッラ特有のものなんじゃないかな?と。去年観逃した「ゴーストライター」は、近年稀に見る本格的なサスペンス映画で実に見応えがあった。ここでもポランスキーとユアンの安定感が。本国に遅れること2年近くでようやくDVD化された「小悪魔はなぜモテる?!」(邦題に関してはもう何も言うまい……)は、期待通り、エマ・ストーンを堪能出来る快作でした。「緋文字」をベースにしたストーリーの方もなかなか。

来年も既に面白そうなものはたくさん挙がってきてるものの、やっぱりもう少しUSのコメディが観やすい環境になればいいなー、と願っております。


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