Sunday, June 30, 2013

10 Best Curry Of Areas Other Than Kanto

去年の後半辺りから仕事の都合で出張貴族になっておりまして、おかげさまで人様の金で地方のカレー屋をくい歩けてる次第です。基本的には関西/東海辺りが殆どなので、その辺ばかり、というか、結果的に殆ど関西だけど、そんな非関東のカレー屋をそれなりに食ったので、気になった店を10軒ほど挙げてみようかな?と思った次第。

CURRY RICE カシミール(大阪)
TEL:06-6944-8178
大阪府大阪市中央区東高麗橋6-2
12:00~売り切れ次第
日曜・土曜・月曜不定休

旧ヤム邸(大阪)
TEL:06-6762-8619
大阪府大阪市中央区谷町6-4-23
11:30〜14:00 / 18:00〜21:00 (LO 20:00)
月曜、第2火曜定休

南インド家庭料理 カルナータカー(名古屋)
TEL:090-1863-1135
愛知県名古屋市名東区豊ヶ丘1809
11:00~14:00 / 17:30~21:30 (LO 21:00)
月曜、第1、3火曜定休

Ghar(大阪)
TEL:06-6443-6295
大阪府大阪市西区京町堀1-9-10-103
【月】11:30~14:00 【火~土】11:30~14:00 / 18:00~22:00 【日・祝】11:30~14:30
不定休

Spice Café SOMA(大阪)
TEL:06-7503-8217
大阪府大阪市北区中津3-18-2
12:00~売り切れ次第
金曜 / 日曜定休

ぶはら(神戸)
TEL:078-452-5577
兵庫県神戸市東灘区岡本1-4-5 マナ岡本ビル2F
11:30~14:30 (LO 14:00) / 17:00~21:00 (LO 20:30)
水曜定休

Spice Chamber(京都)
TEL:075-342-3813
京都府京都市下京区室町綾小路下る白楽天町502番地 福井ビル1F
【月~金】11:30~15:00 / 18:00~20:00【土】11:30~15:00
日曜・祝日定休

Columbia 8(大阪)
TEL:06-6203-7788
大阪府大阪市中央区道修町1-3-3 エビス道修町ビル2F
【月・火】11:00~15:00【水・木・金】11:00~15:00 / 18:00~22:00【土】12:00~17:00
日曜・祝日定休

Singh's Kitchen(大阪)
TEL:06-6632-4433
大阪府大阪市中央区日本橋 1-21-20 丸富パールビル1F
【月~金】11:00~23:00【土・日・祝】10:00~23:00
不定休

SAVOY(神戸)
TEL:078-333-9457
兵庫県神戸市中央区三宮町1-9-1センタープラザ東館 B1F
11:00~19:00
月曜定休



こんな感じの10軒。

基本、順不同とはいえ、上3軒に関しては食べた時の衝撃度は半端じゃなかったので、そういうのも踏まえつつ。

・既に大阪の殿堂入り感あるし、食べログ()のポイントもその他インスパイア系を尻目に頭一個抜けてる「カシミール」。コメントをサラッと流すと、とにかく待つらしい。それもそのはず、10席ちょいのカウンター席のみなのに、1人分ずつちゃんと調理するスタイル。昼のみの営業だし、ハードルは高い。カレーはとにかく野菜も肉もゴロゴロ。ヒタヒタのカレーがご飯を隠し、決してビジュアルは褒められたもんじゃない。けど、美味い。ほうれん草、トマト、大根、しめじ、じゃがいも、豆、豆腐なんかが雑多に入っていて、そこに好みの肉やらたまごやら。「初めての方は~」的にそんなに辛くしてもらえなかったものの、食べ終わった後の内蔵の働きっぷりがアブナイほどのスパイスは久々。

・たまには年1回の更新以外も書いてみようかな?と重いケツを上げたのは、こんなダラしないブログを梶原さんのハニカムブログに取り上げていただいたのがデカいのだけど、その梶原さんが取り上げてくれた時の「Hanako For Men」で絶賛されてた「旧ヤム邸」。頼んだのは3種類のカレーに、素揚げの野菜、豆のサルサソースが乗っかった全部乗せ感たっぷりのヤツ。和牛とキノコのカレーはビーフらしいカルダモン強めのカレーなのに、珍しくサラサラな感じ。ほうれん草のチキンは、こちらもサラサラでカッテージチーズが添えられている、わかっている仕様。んで、キーマはこの日の日替わりで子羊のキーマというなんとも自分好みな感じ。後でぼんやり書くけど、今の関西の流行りを一番具現化した感じがする。

・名古屋のハズレ(だと思う)で、南インドのカレーを食わせる店があってですね。ちょうど車もあったから足を伸ばしてみたら、これがエラい本格的なミールスを食わせるんでびっくりした「カルナータカー」。元々移動販売をされていた店主さんが割りと最近店をかまえたそうで。肉一切なし。基本的にはベジのミールスで、おまけで魚。ミールスにドーサが付いてるのは初めてだったけど、このドーサがとても変わっていて、日本米で作っている。で、それ故ちょっとモチっとしたドーサなんだけど、これが美味い。ドーサ用のチャトニも絶品。場所も場所だし、大丈夫かしら?と無駄な心配をしたものの、女性陣の受けがいいらしく、一安心。

その他、老舗「デリー」で長いこと修行した店主が大阪で店を構え、「デリー」らしさと関西の流行りのどっちも匂わせつつ、オリジナルに昇華させたカレーを出す「Ghar」。"ベジラムキーマ"は味も見た目も絶品。同じく、こちらも絶品ラムキーマを食わせてくれる、中津の長屋?みたいなのをそのままリノベしてCafeと冠をつけているものの完全にカレー屋な「Spice Cafe SOMA」。岡本っていう高級感溢れる土地に相応しい上品なサイドメニューと本格南インドカレーをマダムに日々お届けする「ぶはら」。京都で向かうところ敵なし、なんだけど店じまいも早くてハードル高め。キーマ、チキンの2つの定番に加わった"ニューヨークチキン"も気になる「Spice Chamber」。これまた今の大阪らしさ全開なものの、その中でも興味深いキーマ各種を出す、青唐辛子を齧りながらいただく「Columbia 8」。日本橋で恐ろしいまでのCPの高さで正統派インド料理を食わす「Singh's Kitchen」。神戸のカレーの老舗、地下街の激狭店舗でスパイシーだけど関西特有のジャンク感も混在する絶品ビーフを食わす「SAVOY」という10軒。

ちょっと前の関西ローカル誌「meets」でも特集していたし、上でもちょいちょい出したけど、関西には関東にはない流行りがあるような気がして、そこまでわかりやすい一貫性があるワケではないものの、どれもすごくオリジナリティが強い。全体的にスパイスの使い方の巧さと、肉、野菜共に定番からハズレた食材を使う傾向が強いのかな。上で挙げた「カシミール」、「旧ヤム邸」、「Spice Cafe Soma」、「Columbia 8」辺りの感じは、今の東京にはないし、この先出てきたとすればそれは関西からの輸入みたいな感じになりそう。10軒にギリギリ入らなかった、というか少しかぶる感じがしてハズした「音匙 」、「アララギ」辺りもそういう感じの括りかと。割りとよく名前を目にする「bumblebee」や「ラクシュミ」も同様だけど、特に「Bamblebee」はジビエ中心のユニーク極まりない食材が多いし、それを何種類か選べてとても楽しかったけど、カレー単体のクオリティとしてはもうちょっと。

ということで、今年は完全に関西のカレーにやられています。とはいえ、まだまだ行きたくても行けていない店も多いし、ある程度行き尽くした感のある東京に比べて、まだまだフレッシュな気持ちで探訪出来ているワケで、この出張貴族生活が続いているうちは当面楽しめそう。もしかしたら2回目もあるかも。